2018年05月25日
いよいよ既存の庭門の解体に入ります。
庭の解体っていうのは実は好きな作業のひとつなんです。
その理由は今まさに解体しようとしている庭を造った職人と対話ができるから。
「あーこうやったんだーわかる!」とか「何でこうやったのかな?あーそうか、こういう事なんだね」と時間を超えて、顔も名前も知らない庭屋さんとまるで対話しているような感覚に陥るからなんですね。
既存の庭門の屋根は、横の断面が見える屋根の輪郭部分こそシッカリと木材を使ってありましたが、それ以外はべニア合板のようなもので造ってありました。
材料が無かったのか?手間の方が安い時代だったのか?職人の苦労が偲ばれます。
逆を考えれば、この先の未来に私共が造った庭門が解体される時、未来の職人に鼻で笑われないような仕事は最低限しておかないとな、と身が引き締まる思いです。