2018年06月15日
新たな造園のご依頼です。
屋根に降った雨を流す雨水パイプの採取的な出口が玄関ポーチのすぐ脇にあり、雨の日は建物の周りがぐちゃぐちゃになってしまうので何とかしたい、というご相談です。
加えて、長らく空き地のまま置いてあった南側の庭スペースを、この際だからシッカリきれいな庭にしたい。調べていたら台杉というのがあってそれを庭に取り入れたい、というご要望です。
ご提案はこんな感じ。
屋根からピチョピチョと雨つぶが落下してくる部分は泥跳ねが酷いので、砂利敷きにして防ぎます。
庭との仕切りは頂き物の瓦を縦に並べて縁にし、砂利の下をモルタルで固める事で、玄関ポーチ脇に流れ出た雨水を建物西にある集水マスまで誘導する排水溝の役目も持たせます。
台杉は何本も立ち上がる細い幹が持ち味の杉なので、庭奥向って右に集中させ、邪魔で見映えが悪くなりそうな電柱と視界を重ねる事で、少しでも緩和させようという試みです。
台杉とは元々建材を採るために人工的に造られた杉の仕立て方で、京都の北山が有名です。
行ってみればわかりますが、もう何本も何本も植えられていて、台杉だけで森を形成している感じです。
従って、その持ち味を庭に取り込むには、3本は使わないと魅力を活かしきれないなと感じていて、今回お客様のご理解も頂き、3本入れさせて頂く事になりました。
久しぶりに使う材料です。正直申し上げますと、私が舩越造園に入社して20年経ちますが、入社後はじめて使います。
楽しい仕事になりそうです。