2018年07月02日
いよいよ台杉仕立てのスギを植えていきます。
今回は大中小の3本を庭の南西にまとめて植栽します。
細く真っ直ぐ何本も立ち上がる幹が持ち味の台杉ですが、一本だけではその持ち味は活かしきれません。
というのは、台杉がなぜ独特の形をしているのか?というと、これは建築資材を効率よく採取するために編み出された育成方法がルーツだからなんですね。その産地である北山地方へ行くと、それこそ立錐の余地も無いほどに細い幹が立ち上がっていて、そういう縦にストレートな力を、見る人へ発揮するには、一本では足らない事が分かります。
せめて三本。それで台杉の持つ大きな縦への力を発揮させ、庭の外に見える電柱の野暮な気配を緩和させられると感じたのです。
同時進行的に石工事も進めていきます。
手前の石は大きく、奥の石は少し小さく、いわずとしれた遠近法。
庭造りのシーンでも重宝する技法ですが、庭に出て何かするという事が多い庭の場合はあまり効果は発揮しません。絵画のように眺めるからこそ、絵画のような技法が成立するので、その場に行ったら、ただの大きい石と小さい石になってしまうので、注意して下さい・・・
大きめの木が植え終わりました。
一日で庭の様子がガラッと変わる工程ですね。ここからは仕上げに入っていきます。