今回は少し趣向を凝らした紅葉の並木道の策定風景をお届けします。
パースでお客様にお伝えしたイメージです。
こんなに紅葉しませんが、あくまで脳内イメージということでご勘弁下さい(笑)
木曽石というゴツゴツ感がありながらも丸みを帯びた自然石の石畳の左右に紅葉の並木があって、歩くのが楽しくなる趣向です。
まずはモミジを選んでおきます。
並木に似合うような株立ちの数が多過ぎない木を選んでいきます。
先に選んでおくと価格も掴めるのでお客様にとってもメリットです。
そして庭造りも進んだところで石畳の作庭。
まずはスタートとゴールの石を据えておきます。
石畳の輪郭も同時に掴んでおきます。
配置を意識しつつ石を並べていきます。
輪郭から決めていくのが一応セオリーと言われています。
大小様々な石を入れる際は大きい石から据えていくのですが、サイズ感が同じものを使う場合は、この手順の方が結果的に良い石畳(延べ段と言いますが)になります。
大方据え終わりました。あとは打目詰めを行えば完成ですね。
工事を行うにあたり、在庫している石だけでは心許ないかなと感じたので「新しく材料を仕入れようか?」と担当職人に聞いたところ「いえ、大丈夫です。在庫でできます。」との心強い言葉。経営者としてありがたい言葉でした...
現場のバランスを見ながらモミジを植えていきます。
植えてすぐは根っこが不安定で枯れやすいので、竹で支柱をします。
並木道の支柱はなかなか邪魔になって難しいものですが、こうやって支柱をしてあると、その支柱すらも一つの景色になりますね。
良いですねぇ。
実際、お客様もお気に入りのエリアになったとおっしゃって頂けて、作庭者冥利に尽きます。
下草もあしらっていきます。これでほぼ完成です。
素朴で良い感じの並木道になりました。
奇をてらった庭はあまり好きではありません。毎日目に入ってくる庭は素朴でも変化に富む庭であってほしいです。
モミジは春の力強い新緑、夏の旺盛な生命力、秋から冬にかけての紅葉と落葉。四季を感じることのできる素晴らしい庭木です。
こんなにたくさんのモミジを植えるお庭は稀だとおもいますが、とても使い勝手も良く枯れにくく、四季を感じられるお得な庭木なので、ぜひお庭に取り入れてみてはいかがでしょうか?
素朴でかっこいいお庭の提案、いたしますよ?(笑)