こちらは停める車が増えるということで、駐車場を借りるのではなく、駐車場増設をして庭のメンテナンス手間も減らそうというのがメインのご要望でした。
伸びてしまった庭木、石造物などを撤去し駐車スペースの確保をします。
ひとつ課題となったのは側溝をどうやって渡るか?という点です。
新築工事等では全く問題にならない部分なのでしょうが、リフォーム案件では割とある課題だったりします。
今回は、単純に側溝に蓋をかければ良いというものではなく、道路とにわと高低差があるので、これをどう解消するか?(または解消しないか?)という部分を明確に見積もりに反映させなければいけませんでした。
事実、近隣のご家庭でもなかなか力技で段差の解消を行なっていらっしゃいました。分厚い側溝蓋をドンと乗せ、コンクリートで坂を作って安定させてあります。よくみると、道路のアスファルトも若干側溝蓋に合わせて勾配になっているようです。これは後付けの今回には使えない手法ですね。
結論から言いますと、駐車場として広く奥行きスペースを確保するので、側溝付近の短い距離で無理に段差の解消をせず、徐々に高低差を解消させる緩やかな坂道にして、側溝を渡るには金属製の側溝蓋(グレーチングと言います)を掛けました。
このグレーチングは下が見て取れますし脱着も容易ですので、側溝の掃除をする際には非常に威力を発揮するのではないかと感じます。
また、駐車スペースを取ると一部、屋内が丸見えになってしまうので、塩ビ製の竹垣根を目隠しにしつつ、ちょっとした坪庭を作り、全く草木のない味気ない状態は回避させていただくことになりました。
人は、程よく植物が見えている方が心理的に安心するという研究結果もありますので、少しでも植栽を残せる場合は残す提案をしています。
そこで毎日過ごされるお客様の目線を大切にすることももちろんですが、プロだからこそ見えている未来の課題に対しても良いご提案をしたいなといつも心がけています。
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私たち舩越造園は、浜松市内で庭リフォームを主に手掛けています。
創業60年余り積み上げてきた実績・経験とノウハウを強みに、新築案件には無いそれぞれのご家庭の問題点やお困りごとなどを解決します。
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