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有限会社舩越造園

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新着・更新情報

出会い丁場は虎の穴

昔からの建築建設用語に丁場(ちょうば)という言葉があります。

これは建築または建設現場そのものを指す言葉でして、障害物の無い広い現場を野丁場(のちょうば)住宅メーカーが手掛ける建築現場を新丁場(しんちょうば)などと地域や業界によって様々な呼び方がありまして、単純に2種類以上の業者が入って同時進行的に作業を進める現場を出会い丁場(であいちょうば)などと言ったりします。←まあ今では全然言わないのでしょうけど(^^;

舩越造園では住宅メーカーの下請け仕事は全く引き受けておらず、建築業者さんの仕事を引き受ける時でも、当方にデザインからお任せ頂いて、現場監理についてもご理解下さる方からの仕事しかしていません。(あとは社長の縁故で古いお付き合いのある方とか・笑)

そうするとなかなか出会い丁場を体験する事ができないんですけど、じゃあ出会い丁場ってどんな感じなのよ?と言われますと、丁度今造園させて頂いている現場がそうなので写真を上げますね。

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青いダンプが当社の車両です。

貨物トラックは入れ代わり立ち代わり厨房機器の搬入をしていました。1BOXは電気設備工事の車両でしょうか。

正直、この程度の混雑はカワイイモンです。よくある出会い丁場はとにかく狭い。導線の確保はおろか作業現場の確保も難しい。一瞬できた現場の空間を素早く見付けてエリアを確保、作業を進める、何て事が分刻みで、もしかすると秒刻みで行われるんですね。

庭の現場は工期の最終段階で行われる事が多く、本当に絶望的に時間が無く、各業種の職人たちのイライラがピークに達している所に乗り込んでいくケースが、下請けを多くやっていた頃はよくありました(笑)

あまり経験したくないというのが正直な所なのですが、この出会い丁場の経験は現場主任の能力を飛躍的に高めるのもまた事実で、厳しいスケジュールの現場でゴリゴリ削りあってこそ人は成長するという、何だか現場目線では溜息な結論に至ってしまった、本日の豆知識でした(^^;

柵と書いて何と読む?

それはもちろん、「さく」ですよね。

しかし、この言葉は別の読み方があります。

「しがらみ」です。柵と書いてしがらみと読むのです。

本来、しがらみとは木杭と竹などでできた、川が急になっている所などに岸が削れないように保護するためのものでして、しがらみがある事で、川の急な流れから岸を守り、ひいては決壊から守り、人々の生活を守っていました。

その形は、こんな造りをしています。

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どうですか?何となく人生にまとわりつく様々なしがらみがイメージできますでしょうか?(笑)

竹でできたしがらみが急流から川岸を守り、決壊を予防し、社会を守っていたように、人の世のしがらみも、何かが決壊しないように我々を守っている(守っていた)のかもしれませんね。

まあそんな難しい話は別にして、低い土留めになら充分使える上に景色としても一役買えるしがらみ、貴方のお庭を格好良く深みのあるものにする事、請け合いです。

庭にある池の話

最近、新規ではお見掛けする事は無くなったのですが、お庭に池があるお客様は当社にも何名かいらっしゃいまして

お造りになられたお施主さんがお元気ならいいのですが、体調を崩されたりご高齢で思うように手入れが行き届かない

でも庭にポッカリ空いた池は何とかしなければ・・・と、お思いの息子さんや娘さんがいらっしゃったりして、じゃあどうしましょうかと思案されるわけです。

そんな時、思い切って全部埋めて新たにオープンスペースとして復活させる事は簡単なのですが、そこはそれ、ご存命のお父様にあまり気遣いさせたくないし

しかし池の維持は難しいしで、堂々巡りの中へと陥ってしまいがちです。

そこで、こんな提案はどうでしょうか?

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池は土で埋めて締め固め、砕石で平らを均し、そこに草防止シートを敷き詰めて、最後に握りこぶしくらいの大きさの砂利(ゴロタ石)を敷き詰める方法です。

庭の雰囲気を損なわず、草取りなどの手間も省けますし、大規模なリフォームではないので作業代金が相対的に高くありませんので次のステップへ進みやすいという利点があります。

もちろん、お庭ごとに問題となる条件は違ってくるので、一概には言えないのですが、庭池でお悩みの方は、検討してみるのも良いのではないでしょうか?

当社でお力になれる事があれば、ご連絡ください。

カタチあるものいつかは

もう何年前になるでしょうか?

渋い色使いを気に入って頂き、塩ビの擬木でできた垣根を設置させて頂いたのは。

そろそろ15年でしょうか。

久しぶりにじっくりと庭を拝見する機会があったので見てみると、あの時渋い光沢を放っていた垣根はこんな感じになっていました。

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アップにするとこんな感じ。

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赤茶けた渋い垣根だったんですけどねー(^^; 残念ながら色が醒めて来ていますね・・・・・

ちなみにこの垣根、西側に建物が隣接する場所で午前中くらいしか日が当たらなく条件としては悪くないと思います。

さて、良いか悪いかは個人の判断ですが、これで塩ビの垣根が持つ耐久年数(美観としての意味です。構造体としての耐久年数はまだまだガッチリしています。)がハッキリと掴む事ができました。

苦節15年(笑) 社内でも賛否様々な意見が飛び交っていた塩ビ垣根問題に一応自信をもってお客様にお応えする事ができるようになりました。

こうして事例を積み重ねて、ご提案時の引き出しを増やすのも忘れず行っていきたいと思います。

最近ジワッと気になるもの

庭のデザインにも流行り廃りがあるようでして、雑木の庭と言われる最近のもの、ガーデニングと総称していたコニファーを多用した庭、そして化粧ブロックを多用したデベロッパー主導のデザインなども懐かしいですね。

でもここ最近私が時折見掛けて「おっ!?」と思うものはこんな雰囲気を持ったものなんですね。

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どうです?細かいタイル貼りで仕上げられたガーデンパン。水受けですね。

中の平面は大小丸いタイルやモミジの葉型のタイルもあったり、遊び心があって気持ちをウキウキさせる素敵な仕事です。

これは残念ながらウチの仕事ではなく、お客様のお宅に既にあったものですが、とてもセンスが良いなーと感じました。

昭和中期。高度経済成長と大量生産大量販売の一本道をひた走る日本の勢いと、その前時代からの名残りである職人の手仕事がほんの一瞬交差する、その瞬間をとらえていると思います。

今、バブル崩壊からの長期低迷期を経て、大量生産大量販売の波から再び手仕事へと振り子は動いています。

交差する方向はあの時とは逆ではありますが、ノスタルジーを感じると共に、今の時代の世相のようなものも感じてしまいます。

今回はちょっと豆知識では無かったかもしれませんね・・・(^^;

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